衛生・公衆衛生学

衛生・公衆衛生学

福岡大学医学部 衛生・公衆衛生学

福岡大学医学部 衛生・公衆衛生学

衛生・公衆衛生学って何?どのような仕事?魅力的!!!

   衛生・公衆衛生学は、あまり馴染みがない方が多いと思います。また、「衛生学と公衆衛生学って何が違う?」という疑問を持たれるかもしれません。  

衛生という考え方が生まれたのは、ヨーロッパの産業革命の頃です。特に19世紀のイギリスでは、都市の急激な工業化や人口流入によって、生活環境汚染や、衛生環境悪化に伴う感染症の流行が深刻化しました。衣服や住居の消毒、浄水技術、し尿処理法など、生活環境を社会全体が「衛生的に」保つ知識や技術の体系は、「衛生(Hygiene)」と呼ばれました。  

一方、公衆衛生は20世紀前半にアメリカで推進された考え方です。社会や政府を通じての環境浄化運動や地域社会を健康に保つシステムの整備、また病気が発生する原因を探る「疫学」を重視し、「衛生」を応用的かつ更にグローバルに展開する考え方を「公衆衛生(Public Health)」と呼びました。

「Public Health」はWHO(世界保健機関)で次のように定義されています。

  Public Health is defined as “the art and science of preventing disease, prolonging life and promoting health through the organized efforts of society.

まさしく、社会に対する芸術と科学の融合なのです!  

「衛生」、「公衆衛生」どちらも環境を整え、疾病を予防し、健康の保持・増進をはかることを目的としています。読んで字のごとく『生(せいかつ、せいめい)を衛(まも)る』ものです。良い医師になるためには、基礎医学や臨床医学がもちろん重要であることは言うまでもありません。衛生・公衆衛生学はその基礎医学・臨床医学の両者が融合したものなのです。自分たちが住んでいる地域社会の実態を把握し、地域社会に生活している人々全体を健康にするのが目的です。臨床のターゲットが目の前の患者さんなら、衛生・公衆衛生学のターゲットは地域や地方、国全体の皆さん、最終的には世界全体なのです!!! 衛生・公衆衛生学を学ぶことによって、病気と向き合うだけでなく、人と向き合うことのできる医師に成長できるのです。

 多くの場合、学生の頃は、なぜ臨床医学以外の学問を学ばなければならないのかと、かなり疑問に思っていると思います。しかし、医師として働いていると、患者さんと向き合う上で、「衛生・公衆衛生学」という学問がもたらす視点が、どれ程重要であるかを身に染みて感じるようになります。予防は最大の防御です!!!  

その我々の衛生・公衆衛生学教室を紹介させて頂きます。現在、教員6名、教育技術職員1名で構成されている教室です。元々は衛生学教室と公衆衛生学教室が2011年3月に統合され、現在の教室となりました。2016年4月より主任教授として、有馬久富先生が滋賀医科大学から着任されました。有馬久富先生は、高血圧の疫学研究で有名な先生で、日本の高血圧ガイドライン作成に携わっております。平均年齢は比較的若い教室で、メンバー同士はとても仲が良く、和気あいあいの癒やし系の教室です。衛生・公衆衛生学に興味を持たれた方は、是非教室のホームページにアクセスしてください。

福岡大学医学部衛生・公衆衛生学教室は、地域社会、世界に貢献する教室です!!! いつでもお気軽にお立ち寄りください。

 http://www.med.fukuoka-u.ac.jp/p_health/index.html      文責 吉村 力