微生物免疫学

微生物免疫学

 

微生物・免疫学

 概要    

 微生物には、細菌・ウイルス・寄生虫などがあります。このなかで感染症を起こすものを病原体あるいは病原微生物といいます。感染症とは、病原体と私たち宿主の相互作用によって起きる現象です。病原体側と宿主側の綱引きによって、病気になるかならないか、また病気の軽い重いが決まります。私たちは両者が綱引きをしているような境界面で一体どのようなことが起こっているのかを、宿主生体防御機構と微生物の寄生戦略の両面から研究をおこない、感染症をさらに理解し、その克服に貢献したいと思っています。

 研究室 

 廣松賢治主任教授、副島利紀講師、石井一成講師、伊藤竜太助教、仇斌助教、栗原悠介助教、清水章文助教、佐藤絵美助教、井上芳教育技術嘱託、藤兼亜耶研究員の合計10名の体制で、日々研究教育を行っています。

 研究 

①細胞内寄生性病原体(ウイルス、細菌、原虫)の宿主免疫系からの回避機構や宿主細胞内増殖戦略、およびこれらの病原体に対する宿主応答と病原性発現機序についての研究 ②癌に対する抗腫瘍免疫誘導による新規治療法に関する研究 ③感染免疫における細胞内小器官の役割についての研究 主に3つのテーマについて研究をしています。

 教育  

医学科2年生の免疫学、微生物学、寄生虫学の3科目の講義と実習を行っています。免疫学は、生体防御を担う様々な機構だけでなく、移植・癌・自己免疫病などにも深く関わっており、 講義では、医師として必要不可欠な考え方の修得を目指しています。次に微生物学、寄生虫学の講義では、病原微生物の構造、生活環、またそれらの引き起こす病気と治療法について学びます。単なる暗記ではなく、論理的に理解する姿勢を身につけるとともに、生物としての微生物、あるいは感染症の研究の重要性とおもしろさを感じ取れるような講義を目標としています。     

 私たちを取りまく環境では、感染症はなくなるどころかSFTS等の新たな感染症が続々と報告されています。また依然としてエイズ、マラリア、結核などの感染者数も多く、こうした新興・再興感染症に対する新しい取り組みが必要となっています。私たちは、皆さんの中から基礎臨床を問わず、将来この分野で活躍できる人材を発掘できるように励んで行こうと思っています。