生理学

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生理学

ごあいさつ

福岡大学医学部生理学教室は、伝統的に筋生理、とりわけ興奮収縮連関を制御する分子機構の解明を中心とした研究を行っています。これまでは、筋生理で中心的な役割を担っている新規Caチャネル遺伝子群TRPtransient receptor potential)やリアノジン受容体、KCNQチャネル、Clチャネル等を標的とした分子病態生理学的アプローチを行ってまいりました。しかし、既存の分子還元論的アプローチのみでは全体を統合的に理解することは困難であり、不整脈や心不全などの極めて複雑な病態を解明するには、新たな手技や考え方を導入する必要性が出てきました。そこで、最近は、これまでの基礎研究で用いられている電気生理学、生化学、遺伝子工学、分子生物学的手法を基盤にコンピュータ・シミュレーションによる数理生物学的研究、iPS細胞を用いた再生医学、有機合成化合物によるタンパク修飾を用いた工学的研究、先端可視化技術による組織微小領域の三次元解析研究などを融合させて研究を新展開させております。

例えば、種々の実験手法による実証研究と数理モデルに基づいた理論研究を合わせることにより、電気的興奮伝播の時空間的異常に基づく不整脈の病態形成機序について精緻な理解を得ることが可能です。更にこれを発展させ、比較的単純な仮説の実証に留まらない、臨床的な予測性・実用性に優れた精密計算医学を推進していくことが期待されます。

基礎医学の意義が分子、細胞、組織、生体を含む多階層における包括的な現象の理解である以上、実際の生体の声を聞くための「実験」と、それを合理的に理解し、体系づける「理論」の両輪のバランスを保ちながら、生理学研究を進めていきます。 

教室のモットーは、「明るく知的好奇心に溢れた研究環境」と「学生が気軽に覗ける開かれた教室」です。専門分野だけでなく医学一般に関心のある方々は、老若男女を問わずいつでも当教室に足をお運びください。

 

 

スタッフ

[      ] 井上 隆司 (INOUE Ryuji)

[    教 授 ] 上原 明 (UEHARA Akira)

[      ] 市川 純 (ICHIKAWA Jun)、内田 俊毅 (UCHIDA Toshiki)、倉原() 琳 (KURAHARA (HAI) Lin)、沼田 朋大 (NUMATA Tomohiro)、本田 啓 (HONDA Akira)

[      ] 胡 耀鵬 (HU Yaopeng)

[教育技術職員] 赤星 瑞絵 (AKABOSHI Mizue)、安河内 緑 (YASUKOCHI Midori) (人体生物系総研)

[ 特別研究員 ] 佐藤 かお理 (SATO Kaori) (日本学術振興会)

[ 研究支援者 ] 土居 麻友美 (DOI Mayumi)

[ 大 学 院 生] 高橋 貴理子 (TAKAHASHI Kiriko)、平石 敬三 (HIRAISHI Keizo)


生理学教室 ホームページ:http://www.med.fukuoka-u.ac.jp/physiol/index-j.html